カリウムとは? 体の動きを正常にする必須ミネラル カリウムは、私たちの細胞内に多く含まれるミネラルの一種。細胞や神経、筋肉が正常に機能するために必要な成分です。

カリウムの歴史35億年前に地球に現れた「原始の海」の海水はカルシウムとマグネシウムが豊富で、ナトリウムに富んだ現代の海とは異なっていました。
原始の海から生まれた生物は、海水の変化を体にうまく取り入れながら進化を遂げます。原子の海水に含まれたカリウムとマグネシウムを細胞内液に定着させ、そしてナトリウムを細胞外液に組み入れたのです。
1807年にイギリスの科学者であるハンフリー・デービーがボルタの電池を用いて水酸化カリウムを発見しました。以後、健康を維持するために必要な栄養素として研究されるようになりました。
カリウムの働き
●血圧の上昇を抑える
カリウムには、摂り過ぎた余分なナトリウムを尿の中に排泄する働きがあるため、高血圧の予防に効果的になるといわれています。
塩分の摂り過ぎによって細胞内にナトリウムが多くなると、血管の細胞はその刺激に過敏に反応するようになり、血圧を上げようとします。
普段から適量のカリウムを摂取しておくとナトリウムの排泄が進み血圧の上昇を抑えてくれます。
●筋肉の収縮を円滑にします。
カリウムは、多くの酵素を活性化させることで、筋肉のエネルギー代謝を助けると言われています。
カリウムとナトリウムの出入りによって、筋肉の収縮を助けます。
カリウムが不足するとカラダのこわばりを感じることがあります。心臓を始めとした筋肉の働きにも影響が出てくるので、不整脈や心不全などのリスクも高まると言われています。
摂取方法
〇一日の摂取推奨量 成人女性1600mg 成人男性2000mg
私たちの体は、塩分を摂りすぎると水分を自然に摂ることでナトリウムの過剰摂取分を尿で排泄しようとします。この時同時にカリウムも一緒に排泄されます。そのためカリウムは、不足しがちなミネラルと言われています。
カリウムが多く含まれている食品
〇干し柿約2粒(70g) 574mg 〇アボカド 約1/2個(70g) 504gm
〇バナナ 1本(100g) 390mg 〇インゲン豆(30g) 450mg
〇ひじき (10g) 440mg
摂取方法
生のままかスープで摂りましょう
カリウムは、多くの食品に含まれていますが、水に溶けやすく、調理によっては失われがちです。そのため生で食べられる野菜や果物のようなものであれば、そのまま食べるのが一番です。
調理する場合も、スープやシチューなどの煮汁も飲める調理方法であれば、効果的に摂取することができます。

現代の食事は塩分が多い加工食品が多くなったことで、ナトリウムを溜め込むことで高血圧の人が多くなってきました。体内のナトリウムを排泄して血圧を下げる働きをするカリウムが重要です。血圧が高めの人は、積極的にカリウムを摂取しましょう。
〇腎臓に疾患のある人は、カリウムの多量摂取は気を付けましょう。
腎臓に疾患のある人は、排尿による体内のカリウム排泄が正常に行われません。カリウムを多量に摂取すると高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
高カリウム血症は、しびれや不整脈といった症状があります。とくに腎透析をしている人は、カリウム含め、ナトリウムの摂取量に注意が必要です。
バランスの良い食事と運動をして健康な体づくりをしていきましょう。